世界は広い 2015 7 25
2015年7月25日の読売新聞には、
北朝鮮の弾道ミサイル開発の記事がありました。
弾道ミサイルの射程距離の図では、
最も長距離の「テポドン2改良型」は、
ロサンゼルスまで届きます。
一方、近距離のものでは、
「ノドン」ミサイルがあり、
この射程距離は、東京、北京まで届くかもしれません。
「ムスダン」ミサイルは、
概ね、中国全土を射程距離に収めるものです。
これで、北朝鮮は、核ミサイルの威力を使って、
中国に対して、「無料で、石油や食糧をよこせ」と脅すことができます。
こうした危険性については、
私は、10年近く前から指摘していますが、
いかんせん、中国政府も、「平和ボケ」していますので、
ぼんやりしていたわけです。
中国政府は、「核ミサイルで、我々に対抗できる国は、アメリカだけだ。
しかし、アメリカは、金儲けの話を出せば、簡単に騙せる。
アメリカは、中国市場という魅力に負けてしまい、
思想信条よりも金儲けを優先するはずだ。
事実、そういう政治家がいた」と油断していたのです。
現実には、アメリカよりも、北朝鮮の方が、危険だったはずです。
北朝鮮は、金儲けの話では騙されません。
中国からは、北朝鮮の人民が、どう見えるのか、わかりません。
もしかすると、周辺国の蛮族のように見ているのかもしれません。
おそらく、中国は、北朝鮮の人民が、非常にプライドが高いということを知らないのでしょう。